知的財産管理技能検定3級・2級の難易度と勉強方法






社会人や就活を控えた学生の方が気軽に取得できる国家資格である、知的財産管理技能検定(2級・3級)についての難易度と勉強方法について記載していきます。

法律系の資格を取りたい方や就活に使えそうな資格を考えている学生の方・転職活動を考えている方のお役に立てればうれしいです。

知的財産管理技能検定の試験概要

試験内容を図にまとめてみました。(スマホの方は横にスクロールしてみてください)

試験の種類 試験形式 問題数 試験時間 合格基準 受験料金
3級 学科試験 マークシート 30問 45分 70%
(21問以上正解)
5,500円(非課税)
実技試験 記述(選択制) 30問 70%
(21問以上正解)
5,500円(非課税)
2級 学科試験 マークシート 40問 60分 80%
(32問以上正解)
7,500円(非課税)
実技試験 記述(選択制) 40問 80%
(32問以上正解)
7,500円(非課税)

※出典:知的財産教育協会

知的財産管理技能検定試験の特徴

  • 試験種類が学科試験・実技試験に分かれていて両方受からないと合格にならない
  • 試験形式が学科試験・実技試験ともに選択方式なので安心
  • 合格基準が高めに設定されている
  • 1問あたりにかけられる時間が1分~2分ほどなので急いで問題を解かないと間に合わない
  • 国家資格であるが知名度はあまりない

実技と学科に分かれているので両方とも合格基準に達していないと合格になりません。

試験時間を考えると一問一問に時間はかけられませんが2級も3級もそれ程、いじわるなひっかけ問題は出題されないので落ち着いて回答することがポイントとなります。

学科試験はマークシート方式なので解答欄のズレなどを気をつけてください。

実技試験は筆記試験になりますが、全て選択方式なので安心して受験してださい。

試験の実施日程・受験資格

実施日程について

1級の試験を除き2級・3級については年に3回実施されています。実施される月は毎年3月・7月・11月の第2週の日曜日です。受験の申請の締め切りは試験日の約1ヶ月前となりますので、受験を考えている方は早めに申し込みするようにしましょう。

受験資格について

2級以上の受験をお考えの方は受験資格があるため注意が必要です。

3級の受験資格:知的財産に関する業務に従事している者または従事しようとしている者

3級は誰でも受験可能です。

知的財産管理技能検定の資格を受験しようとお考えであればまずは、3級から受験されることをお勧めします。

受験料金が11,000円かかってしまいますが、試験に慣れる事ができますし知財の基礎も学べます。

また、以下に述べますが2級の受験資格がない人は3級の合格が2級の受験資格となりますので、まずは3級合格を目指しましょう。

2級の受験資格:

  1. 3級技能検定の合格者(合格日が試験の行われる日の属する年度及びその前年度並びに前々年度に属するものに限る。)
  2. 知的財産に関する業務について2年以上の実務経験を有する者
  3. 学校教育法による大学又は大学院において検定職種に関する科目について10単位以上を修得した者

2級の受験資格は3つありますが、上記のうちいずれかに該当すれば受験可能です。

aの3級の合格者が一番わかりやすいですね。

他については、各自申請をする必要があります。

知的財産管理技能検定試験のいいところは、合格発表が早いところです。

例えば、3月の試験の合格発表日は4月なので7月の試験の申し込み期限である6月に十分間に合います。

続けて受験することで3級で勉強したことを忘れずに2級の勉強に移れますので続けての受験がオススメです。

知的財産管理技能検定の合格率・難易度

2017年3月に実施された第26回の知的財産管理技能検定試験の申込者数は10,429人でした。

毎回10,000人~12,000人の受験生が申し込みをしている試験です。以下は、過去4回分の合格率を算出しました。

2017年3月 2016年11月 2016年7月 2016年3月
2級学科 47% 56% 49% 37%
2級実技 39% 42% 57% 51%
3級学科 73% 68% 66% 62%
3級実技 78% 55% 60% 65%

※出典:知的財産教育協会

2級と3級の過去の合格率を見ると2級は40%前後・3級は65%前後です。(学科・実技別)

また、上記は申込者と合格者から出した合格率なので実際に受験していない人を加味すると3級は受験した人のほとんどが合格できる資格で2級は受験した人の40%~50%くらいの人が合格していることが想定できます。

このくらいの合格率であれば独学で勉強すれば合格できるはずですが、法律系の受験を一切したことがない方は、必要であればオンライン講座を利用するといいかもしれません。

2級を動画で安く学びたい方におすすめのサイトがあったので、受験をテキストのみで受講することが難しく動画で理解して学びたい方は資格スクエアさんをご利用してみてください。

私は3級で1週間(1日1時間 合計10時間)・2級で3週間(1日2時間 合計50時間)くらいの勉強時間で合格できましたので、以下勉強方法を記載していきます。

知的財産管理技能検定3級の勉強方法

テキストか問題集を1冊買ってやりこむことが重要だと思います。

知的財産管理技能検定3級のテキストは相場が1500円~2500円くらいです。

何冊も買うことはもったいないですし、受験に受かるための勉強なので六法全書などは必要ないです。ある程度大きな書店に足を運べば、知的財産管理技能検定の問題集やテキストは数種類おいてあるので自分に合いそうなものを選びましょう。

受験者数が年間35,000人くらいですが、FPや宅建、行政書士など他の国家資格と比べてマイナーな資格なので取り扱っているテキストの種類はあまりないのが実情です。

私が実際に3級を受験したときに使ったテキストはこちらになります。

選んだ理由は、

  • テキストが分かりやすかったところ
  • 章立てがされていて1日に1章ずつ無理なく読めそうなところ
  • 章末に模擬試験が掲載されていて問題集としてつたえたところ
  • 図で解説されていてわかりやすかったところ
  • ボリュームも少なかったのでこれだけ理解すればいいという安心感
  • 1冊でテキストと問題集を兼ねているところ

値段は約2300円なので躊躇して中古の安いテキストを考えましたが法律系の図書は年が変わると法改正がされて使えないという情報もあったので中古の書籍は選定から排除しました。

このレベルのテキストを2週間前から通勤時間など空いた時間を活用して2周くらい読み込むことが出来れば合格することは特に難しくないと思います。

実際の試験ではテキストさえ理解していれば問題なく解けるレベルしか出題されませんでしたので3級のテキスト選びに迷われている方は上記のテキストがオススメです。

知的財産管理技能検定2級の勉強方法

2級の試験は3級と比べると難易度は上がります。

合格率は5人受ければ2〜3人くらい落ちる試験ですのでそこまで簡単ではないです。

受験費用も学科試験・実技試験を合わせると15,000円かかりますので1発で合格するに越したことはないです(学科試験・実技試験どちらかに合格すれば合格した試験は免除になります。)本腰を入れて勉強しましょう。

特にオススメなのは前述しましたが、3級合格後すぐに2級の受験申請をして早期合格をしてしまうことです。

鉄は熱いうちに打てです。

2級を受験される方の中には、法学部の方や弁理士を目指して勉強されている方も多くいらっしゃって、そうゆう方はいつ受験されても問題かと思いますが、就活中の武器として受験されている方や転職のための受験を考えている方は、3級の勉強を忘れてしまう前にさっさと受験して合格しましょう。

2級の勉強は試験の出題の幅が3級より広がり難易度が上がります。

年に3回チャンスがあるとはいえ、受験料金も15,000円です。ある程度効率よく、学習しないと時間もお金も失ってしまいます。

私は、独学での勉強を基本的におすすめしますが、より効率的に合格するためには、スクールに通ってしまうなど、自分の行動やモチベーションを管理する必要があります。

ある程度予算を投資することが可能であるならば、資格スクエアなどのオンライン講座をご利用してもいいかもしれません。

以下は、独学で受験する方向けに、学習方法やおすすめのテキストを記載しておきます。

3級でテキストを学習されていた方は問題集に取り組まれることをオススメします。

3級と比べると問題のレベルも上がり専門的な問題も多いためテキストを読み込むよりは問題を解いた方が効率がいいです。問題演習は欠かせないと思います。

私が実際に2級を受験したときに使った問題集はこちらになります。

 

選んだ理由は、

  • 章立てがそれぞれ6章から成り立っているので1週間で読み切れるところ
  • 解説が分かりやすかったところ
  • 過去問や予想問題の下に「さらにこんな選択肢だったら?」と問題を広げてあるので理解が進みそうだったところ
  • 問題の横に解説があり流し読みできそうだったところ
  • 問題数が多かったところ

費用としては2冊で約3,500円だったので、どうしようか正直悩みましたが、2級試験で落ちてしまうと受験費用の15,000円と勉強時間が無駄になってしまうので、それよりは安いと思い購入しました。

2冊分かれていると学習しずらいところがネックですが、2級は学科と実技でテキストが分かれていて、オールインワンのテキストでよさそうなものがなかったですし、他にいい問題集が見つけられなかったのでこちらを選択しました。

使ってみた感想は3級の学習で使ったテキストで概略は学べていたので問題を解くという意味でちょうどいい量でした。

使い方は1周目に流し読みをして2周目で実際に解いてみると頭に入りやすかったです。

また、2周目でできなかった問題は、理解できていない問題なので目印をつけて、3周4周・・とできない問題がなくなるまで問題集をやりこむと、受験日に自信がつきます。

短期間集中して臨めば受かることが出来る試験なのでダラダラ何か月も勉強せずに、短期決戦で挑んだ方がいいと思います。

私の受験の時は学習を2〜3週間前に始めたためギリギリ2周、目を通すことが出来ました。

試験前日にできなかった問題をざっと見返してチェックをしました。

問題集を2冊購入される場合は1か月ほど余裕をもって学習計画を立てることをおススメします。

まとめ

知的財産管理技能検定3級と2級の試験は独学で十分合格できる試験です。

試験回数も年に3回あり、履歴書の資格欄に書くことが自動車免許くらいしかない方にはおススメの資格です。

ちなみに、知的財産管理技能検定1級は難易度が急激に上がりますので生半可な気持ちで受験しない方がいいです。

弁理士試験に近しい問題が多数出題され難易度がかなり高いのにもかかわらず、合格してもそこまで費用対効果がいい資格ではないからです。

知的財産管理技能検定に合格された方は、国家資格なので企業に認められると思わない方がいいです。

知財検定は資格を取っていても特段就活で有利になるわけではありません。職種にもよりますが、知財関連の業務は資格よりも実務経験が重視される仕事です。

就活においてはとっておいた方が印象はいいくらいで考えた方がいいです。

今後、知財関係の仕事を目指されている人や弁理士資格を受験されたい方には学習の足がかりとしての意味はあると思います。

また、知財関連のニュース・事件も取り上げられることも多くなってきているので、知っていると理解できるので楽しいですね。

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